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【脱・無駄な努力】あかり流!最強滑舌トレーニング

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こんにちは、あかりです。
本日ご紹介するのは、滑舌をじっくりトレーニングしたい方へ向けた、滑舌トレーニングメソッドです!

【目次】

はじめに

プロの現場は、表現を追究する場なので、自分の滑舌に意識を割いている余裕はありません。
現場の方々にご迷惑をおかけしないためにも、基礎的な滑舌はとっても大切です。

だからといって、「とりあえず、有名なアメンボや外郎売り等の課題に取り組む!」…のは、実はちょっと非効率的です。

アメンボや外郎売りは、基礎的な滑舌スキルを身に着けたうえで取り組んでいくべき教材であって、それらをただ流し読みしていても、滑舌は改善しません。

初心者さんや、滑舌に不安のある方は、まずは滑舌のための基礎体力・基礎技術を身につけましょう!

具体的なトレーニングを実践!

それでは、私のお勧めするトレーニングメニューをご紹介します。
このメニューは、舌、唇、息を中心に、綺麗な滑舌に必要な口周りの筋肉を鍛えることを意識して組んであります。
それぞれに【このトレーニングのねらい】を記載しますので、意識しながら取り組んでくださいね。

所要時間は、トータルで10分くらいだと思います。
初めて取り組む場合は、とにかくゆっくり丁寧に。
そして、出来れば一週間は毎日続けてみてくださいね。

では、早速取り組みましょう!

①オエオエ(1分間)

「オ」と「エ」を交互に発声します。
最初はオ、エ、オ、エ、オ、エ…と区切り、口の形を確認しながらおこなってください。次第にオエオエオエ…とスピードアップしていきましょう。

【このトレーニングのねらい】口を横方向に開閉し、口周りの筋肉を鍛えます。さらに、母音を整える練習にもなります。母音の発声が安定していると、整った滑舌に聞こえやすくなります。

②ウイアウイア(1分間)

「ウ」「イ」「ア」をくり返し発声します。
オエと同様に、最初は区切りながらウ、イ、ア、ウ、イ、ア…と口の形をチェックしながら、次第にスピードアップしていきます。

【このトレーニングのねらい】こちらも口周りの筋肉を鍛えるとともに、母音を整える練習です。少し口角をあげるように意識しながら行うと、筋肉の可動域がより広がります。

③舌ぴょこぴょこ(1分間)

まずは、舌を前へ突き出し、ひっこめる。これを1分間続けます。
最初のうちはゆっくりと、慣れてきたらテンポよくこなしていきましょう。

【このトレーニングのねらい】舌のトレーニングです。下あごや喉のあたりも連動して鍛えられます。子音は舌を動かすことで作られるものが多いので、舌を鍛えることは滑舌スキルの底上げになります。

④舌くるくる(1分間)

つぎは、口を軽くひらいて、舌をくちびるに沿わせて一周させます。
時計周りと反時計回りを交互に、1分間くり返します。
はやくこなす必要はありませんので、丁寧におこなってください。

【このトレーニングのねらい】舌の動きをなめらかにし、柔軟性を獲得するためのトレーニングです。頬を含む口の周り全体の筋肉も鍛えられます。

⑤はっはっ

次は、このようなトレーニングです。

「(息を大きく吸ってから、)
 は!は!は!は!はーー(息を吸う)
 ひ!ひ!ひ!ひ!ひーー(息を吸う)
 ふ!ふ!ふ!ふ!ふーー(息を吸う)
 へ!へ!へ!へ!へーー(息を吸う)
 ほ!ほ!ほ!ほ!ほーー」

リズムは「は、は、は、は」で四拍、「はーー」で三拍、息を吸うのに一拍です。
※分かりにくい方は、手拍子しながらおこなってもOKです。
リズムよく8回手を叩くのに合わせて、最初の4回叩くところは、それぞれ「は」と言いながら。次の3回は「はーー」と言いながら。そして最後の1回のところで息を吸います。↓こんな感じです。

  は!は!は!は! は ー ー 呼吸
  ① ② ③ ④  ⑤ ⑥ ⑦ ⑧

おへその下あたりから、「息」と「念」を、前へ打ち出すようなイメージで取り組んでください。のどや肩は力を抜いて、上半身は楽にしてくださいね。
慣れてきたら、格闘家のようにやってみたり、オペラ歌手のようにやってみたり。雰囲気を変えてみると、新たな発見があるかもしれません。

【このトレーニングのねらい】こちらは「息」のトレーニングです。息が弱いと、ハ行などで音の欠落が発生してしまいます。また、息を鍛えることは、表現の幅を広げることにもつながります。迫力のある声を出すシーンや、大笑いするシーンなどには、息の強さが必要です。

⑥まままま

次はこんなトレーニングです。

「(息を吸ってから、)
 まままま まままま まままま まままま まーー(息を吸う)
 みみみみ みみみみ みみみみ みみみみ みーー(息を吸う)
 むむむむ むむむむ むむむむ むむむむ むーー(息を吸う)
 めめめめ めめめめ めめめめ めめめめ めーー(息を吸う)
 もももも もももも もももも もももも もーー」

こちらも「は」と同様にリズムをとりながらおこないます。
リズムは、「まままま」で一拍、それを×4回、次に「まーー」で3拍、最後の一拍で息を吸います。↓こんな感じです。

  まままま まままま まままま まままま ま ー ー 呼吸
  ①    ②    ③    ④    ⑤ ⑥ ⑦ ⑧

【このトレーニングのねらい】こちらは唇を鍛えるトレーニングです。1拍の間に「ま」を素早く4回発音するのは、意外と難しいかもしれません。途中でリズムが崩れてしまう方は、最初はリズムをとてもゆっくり取りながら、すべての「ま」を、均等な音の大きさで、そして一定の速さで発音できるように練習しましょう。

⑦ラ差し50音

最後のトレーニングです!
50音の発声練習に、「ラ行」をプラスして練習します。

あらいりうるえれおろ
 からきりくるけれころ
 さらしりするせれそろ
 たらちりつるてれとろ
 ならにりぬるねれのろ

 はらひりふるへれほろ
 まらみりむるめれもろ
 やらいりゆるえれよろ
 ららりりるるれれろろ
 わらいりうるえれをろ

 がらぎりぐるげれごろ
 ざらじりずるぜれぞろ
 だらぢりづるでれどろ
 ばらびりぶるべれぼろ
 ぱらぴりぷるぺれぽろ
 か゚らぎりぐるげれごろ(鼻濁音)」

【このトレーニングのねらい】口周りを全体的に、特に舌を強化できるエクササイズです。正確性を大切にしながら取り組んでください。苦手な行があったらそこを重点的に、とにかくスピードを落としてゆっくりと練習し、徐々にスピードアップしてみてください。

おわりに

以上が、あかり流滑舌トレーニングです。
実際に取り組んでくださった方は、お疲れさまでした!
挑戦してくださってありがとうございます!

さきにも述べましたが、これをぜひ、一週間は続けてみてください。
最初の2~3日は、口や舌が疲れて、重く感じられるかもしれません。
しかし一週間ほど続けると、滑舌のための筋肉が強くなり、同じトレーニングメニューでも軽くこなせるようになっていきます。
自分のスキルが向上したことを実感できますよ!

そして、慣れてきたら、毎日全てのメニューを行わなくてもOKです。
スケジュールに合わせて、取り組むメニューや間隔を変更してください。
ご自身のウィークポイントを狙ったトレーニングのみに切り替えてもいいですね。
その際には「ねらい」の内容を参考にしてみてください。

―――

努力は、自分を裏切りません。
ただし、それが正しい方向の努力であったなら…、です。

冒頭にも述べたように、声優志望さんの中には、滑舌練習なのに「流し読み」をしている方が意外と多くて。
努力する気持ちはあるのに、すごく勿体ないなと思っていました。

みなさんの努力が、夢の実現のための正しい努力となるように、これからも、不定期ながら情報を発信していくつもりです。
またこのブログに遊びに来ていただけると嬉しいです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!


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